☂ 雨の日に、山の中で見つけたこと
小さな秋を見つけに、奥武蔵の山へ。曇り時々雨のお天気でしたが、
雨ならではの風景に出会い、雨天時での歩行の注意点も学べた山登りでした。
朝、7時15分に東村山駅に集合しました。雨が降り始めましたが、実踏から雨でも歩きやすい道が多いことと、雨も断続的に降る予定ではありませんでしたので、雨の登山を体験できる機会と判断し、予定通り出発しました。
まずは、東村山駅から本川越へ、東武東上線に乗り換え越生駅へ向かいました。
そこから路線バスで登山開始場所の黒山三滝へ。
終点黒山でバスを降りると、バス停のすぐ下は、綺麗な川がながれています。
霧にかすむ山と川のせせらぎにテンションがあがります。
今日はどんな登山になるのでしょうか?!
黒山は室町自時代に修験の霊場としてひらかれ、上下2段の男滝と女滝、下流の天狗滝を総称して黒山三滝といいます。昭和25年には、日本観光名所百選、瀑布の部で9位を獲得している景勝地で、夏でも涼しく過ごせる場所として、埼玉県彩の国クールスポットにも選ばれている名瀑です。
滝の入り口で、登山準備をし、滝を見学し、滝横の登山口から、関八州見晴台を目指しました。
滝では、その迫力を楽しみ、パワースポットの気を体に取り込みました。
まずは、傘杉峠まで、1時間、上りの連続です。霧に煙る杉木立の中を行きます。雨は木々が傘となって気になりません。夏キャンプの富士宝永山ぶりの登山ですが、スカウトは順調に登っていきます。
傘杉峠、花立松峠と越えて、関八州見晴台に続く最後の上り口にはついた時には、お昼を過ぎており、お腹はペコペコ。リーダーもスカウトも互いに励まし声をかけ合って、上り、13時過ぎ関八州見晴台に到着しました。標高771メートル、眺望のよい場所として人気の山でありますが、
この日は、予定度通りの!?の霧の中。しかし、景色よりもお昼ご飯を楽しみに待ち焦がれて登ってきたスカウトには、景色のなさは気にならない様子。カブ弁にかぶりついておりました。
カブ弁と行動食のおやつで空腹のイライラも解消され、気分も体力ももどったところで、
高山不動経由で西吾野駅への下山開始です。
見晴らし台から高山不動に降りてきたところで、雨も止み、そこには、
なんということでしょう!
武蔵野山々が、水墨画のごとき景色をみせています。
標高は550メートル、下に雲を見ることはなかなかできないでしょう。
今日の天気が作り出した、雨の登山者へのご褒美でした。
高山不動(常楽院不動堂)は、江戸後期の建物で、一度焼失し、幕末の再建されています。
とても大きなお堂で、太く立派な材を使用し、堂々たるその姿は、このお堂を建立した
江戸時代のこの地の人々の信仰の大きさを感じます。境内には、楓、紅葉、大イチョウとあり、
秋の紅葉の時期に訪れるのがおススメです。
みんなで無事の帰宅を祈願し、西吾野駅へここから一気に下りました。
駅には予定より30分ほど遅れて到着。帰宅の途に就きました。
秋の青空と見渡す景色を堪能する登山とはなりませんでしたが、
雨にしっとり濡れた山の中で、美しい蜘蛛の巣に気づき、いろいろなキノコを見つけ、
木々が雨を防いでくれることを実感し、そして、雨雲の作り出す景色に出会うことが出来ました。
いつもとは違うことで、違うものに出会うことが出来ることを感じることが出来た活動となりました。
これからも、いろいろな山の楽しみを見つけていきたいですね!
活動の様子は、こちらからもご覧ください!